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弁護士に契約書レビューを委託するといくらかかる?

リーガルチェックとは、契約書や法的文書を専門家が確認し、リスクを特定するプロセスです。

本記事では、弁護士にリーガルチェックを委託する際の費用相場や、外部委託するメリット・デメリットについて紹介しています。

目次

弁護士にリーガルチェックを
依頼する際の費用相場

契約書のリーガルチェックを弁護士に依頼する際の費用は、契約内容や依頼する弁護士の専門性、会社の規模によって異なります。以下に一般的な費用相場をまとめました。

顧問契約の場合

▼左右にスクロールできます▼
顧問料リーガルチェック(月10件程度まで)リーガルチェック(月10~20件程度)
月額5万円程度月額3~10万円程度月額10~20万円程度

スポット契約の場合

▼左右にスクロールできます▼
契約書の難易度費用相場
シンプルな契約書の場合5万円程度
複雑な契約書の場合10~15万円程度

定型的な取引で使用される契約書は内容が一般的であるため、比較的安価にリーガルチェックを依頼できます。一方で、取引内容や会社の意向に合わせたオーダーメイドの契約書など、契約内容が複雑で会社の事業内容を理解する必要がある場合は、費用が高くなる傾向にあります。

※参照元:マネーフォワード(https://biz.moneyforward.com/contract/basic/944/)

弁護士にリーガルチェックを
依頼するメリット

リーガルチェックを弁護士に委託する際のメリットについて見ていきましょう。

契約書の有効性が高まる

契約書の内容に条件の不備や見落とし、不明瞭な表現がないかを専門知識を持つ弁護士がチェックすることで、有効性の高い契約書を作成できます。これにより、双方が契約を守る意識が高まり、契約の実現性が向上します。

ノーチェックや流用のリスクを防げる

社内でのリソースが足りていないと忙しさなどが原因で、過去の契約書をそのまま流用したり、チェックなしで契約を交わすといったリスクが生じる可能性があります。弁護士に依頼し、リーガルチェック済みの契約書のみを使用することでコンプライアンスやリスク管理の意識を高められます。

トラブルを未然に防げる

契約書の不備によるトラブルは多大な労力、時間、費用を要し、信頼を失うリスクも伴います。事前にリーガルチェックを行うことで予期せぬトラブルを未然に防ぐことができます

弁護士にリーガルチェックを
依頼するデメリット

リーガルチェックを弁護士に委託する際にはデメリットも存在しています。

コストがかかる

専門家に依頼するためには一定の費用がかかります。一般的な契約書のリーガルチェックの相場は1件あたり3万~10万円であり、契約書の作成依頼となると5万円以上かかることもあります。これは企業にとって大きなコスト負担となり得ます。

※参照元:マネーフォワード(https://biz.moneyforward.com/contract/basic/944/)

時間がかかる場合がある

契約書の外部チェックには時間がかかる場合があります。外部の弁護士に依頼するため、スケジュール管理が難しくなることもあります。特に、納期が不明確な場合は、契約手続きが遅れるリスクもあります。そのため、早めに依頼することが重要です。

社内にノウハウが蓄積しない

弁護士にリーガルチェックを依存しすぎると、社内での法的知識や判断力の向上が進まず、自立的に問題を解決する能力が育たないリスクがあります。これにより、企業は将来的な法的リスクに対応するための内部リソースを欠くことになります。

チェックにバラつきがある

固定の弁護士がチェックを担当するわけではないため、人によってチェックに差が生じることがあります。弁護士経験が浅い人が見るという可能性もあるので、その点は注意が必要です。

まとめ

リーガルチェックを外部に委託することで、企業は有効性のある契約書を作ることができますが、コストと時間がかかり、社内に法的ノウハウが蓄積されないというデメリットも存在します。特に、毎回弁護士に依頼する必要があるため、コストが継続的に発生する点は大きな課題です。

これらの問題を解決するためには、契約書レビューサービスの導入が有効です。これにより、社内にノウハウが蓄積され、属人化も防ぐことができます。企業は自立的にリーガルリスクを管理し、長期的なコスト削減を実現することが可能です。

【企業法務向け】
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【目的別】
リーガルチェックツール3選

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ここでは、導入事例が豊富なリーガルチェックツールを「定型的な文書のレビュー」、
「契約書の形式面の作業」に分けてピックアップしています。

契約書の形式面の作業
審査経験が豊富な
中堅・ベテラン法務向け
BoostDraft
BoostDraft公式HP
引用元:BoostDraft公式HP
(https://boostdraft.com/ja/)
おすすめの理由
  • 体裁、表現など形式面の確認・修正の自動化に特化した豊富な機能
  • 煩雑な作業をなくし、レビューにかける時間の創出にフォーカスした唯一の製品
こんな課題解決に繋がる

・煩雑な作業で自身の経験やナレッジを有効活用できず、大事なレビューに集中できない

・体裁を整えるなどの形式的な作業に膨大な時間を費やしている

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定型的な⽂書のレビュー
契約審査が大量で
新人教育も必要な
法務向け
LegalForce
リーガルフォース公式HP
引用元:LegalForce公式HP
(https://www.legalon-cloud.com/legalforce)
おすすめの理由
  • 日・英合わせ約70類型に対応し、さまざまな契約書を扱う法務の作業を手助け
  • 過去の契約書や自社ひな形、自社独自の審査基準などのナレッジの蓄積で新人教育に活かせる
こんな課題解決に繋がる

契約書の量・種類が多く、チェック工数がかかる

・キャリアの浅い社員が行う契約審査の品質がバラバラ

公式HPを詳しく見る

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定型的な文書のレビュー
契約審査のノウハウが少ない
兼業法務向け
LeCHECK
LeCHECK公式HP
引用元:LeCHECK公式HP
(https://lisse-law.com/lecheck/)
おすすめの理由
  • リスク解説が平易な文章で丁寧に書かれるから理解しやすい
  • 専任の担当者がいない企業でも導入しやすい価格設定(月額64,900円)
こんな課題解決に繋がる

契約審査を弁護士に依頼しているが、時間もコストもかかる

・知識に乏しいため条文のニュアンスの誤認や抜け漏れがないかが不安

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