このページでは、リーガルチェックツールを導入した不動産業界の事例を紹介しています。
オープンハウスグループでは、法務部門におけるナレッジ共有が大きな課題となっていました。法務は高度な専門性が要求されるため、各メンバーが持つナレッジを体系化し、共有することが難しかったのです。また、過去の契約書を参照しようとしても、適切に保管・管理されていないため、参考資料を見つけるのに多大な時間がかかっていました。
契約書管理に関しても問題がありました。当社ではGoogle Workspaceを利用していますが、契約書は別途用意したファイルサーバに保存していました。しかし、ファイルサーバの検索性が悪く、必要な契約書を探すのに手間がかかり、業務効率が低下していました。
LAWGUEを導入したことで、契約書の管理と審査業務の効率が向上。契約審査のフローはGoogleフォームで受付を行い、その後はメールでやりとりを進め、必要に応じて電話でのコミュニケーションも取り入れています。審査はLAWGUEを使用して過去の契約書や雛形と比較しながら行うため、業務スピードが向上し、法務部の働き方改革にも大いに貢献しています。
法務部門において、特に専門分野以外の契約審査の質の向上が大きな課題となっていました。ソリューション事業本部の業務管理部審査課では、5人の法務担当者が不動産以外の多岐にわたる契約書を扱っており、契約審査の抜け漏れを防ぐための手間がかかり、限られた人員で業務を効率化する必要がありました。
また、不動産に関する契約は得意分野でしたが、それ以外の契約書に対応する際に多くの時間と労力を費やしていました。
LegalForceを導入した結果、契約審査の質と効率が大きく向上。LegalForceは多くの法律に基づいたスピーディーな契約審査をサポートしてくれるため、民法や宅地建物取引業法、個人情報保護法などの複雑な法律に迅速に対応できます。法改正への対応も容易であり、法規制に準拠した契約書の作成が可能です。
さらに、契約審査の抜け漏れリスクを大幅に削減できる点も大きなメリット。担当者が急いでいたり疲れていたりする場合でも、LegalForceがリスクを自動的に検出してくれるため、安心して業務を進めることができます。このツールを活用することで、法務部門全体の業務効率が向上し、他の重要な業務に集中できるようになりました。
不動産関連の契約書の場合、法律の知識に加えて業界知識が必要で、近年では文章量の増加や複雑化が進んでいて確認しなければならない項目も多く、手間や時間のかかる作業になってきています。
また、不動産売買契約においては取引金額が大きいうえ、物件によって契約内容や条件が違うため、ひな形を作って対応するにも限度があります。トラブルや重要な見落としを避けるために法務の負荷軽減は不可欠で、契約審査の領域でおすすめがリーガルチェックツールです。
当メディアでは企業法務向けにおすすめのリーガルチェックツールを紹介しています。
「定型的な文書のレビュー」、「契約書の形式面の作業」のふたつの業務を高次元で遂行できるツールは存在しません(2024年6月時点)。
ここでは、導入事例が豊富なリーガルチェックツールを「定型的な文書のレビュー」、
「契約書の形式面の作業」に分けてピックアップしています。
・煩雑な作業で自身の経験やナレッジを有効活用できず、大事なレビューに集中できない
・体裁を整えるなどの形式的な作業に膨大な時間を費やしている
・契約書の量・種類が多く、チェック工数がかかる
・キャリアの浅い社員が行う契約審査の品質がバラバラ
・契約審査を弁護士に依頼しているが、時間もコストもかかる
・知識に乏しいため条文のニュアンスの誤認や抜け漏れがないかが不安